2002年8月25日
第81回毎日テニス選手権 最終日
名残の夏空が戻った。しかし日差しはもはや盛夏の勢いはなく、かすかに秋の匂いがする。昨日も今日も横田基地への米軍機の離着陸が頻繁で、しばしば打球音がかき消されてしまう。今日は毎トーの決勝戦と関東大学リーグ戦第1戦の日程が重なった。毎トー決勝戦はGAORAでテレビ中継するため、クレーン車までもが導入された。おかげで大学に対しては過剰な応援自粛の通達(お願い?)が出たらしい。それでも結構にぎやかだったので、自粛しなかった場合は一体どんなに凄まじい応援合戦になっていたのだろう。
男子シングルス決勝
中瀬 安朝 3-6, 6-0, 7-5 五藤 健介
「中瀬さん、ちょっとカッコ良すぎる勝ち方じゃないの!?テレビ中継を意識した?」試合が終わったあと、こう声をかけずにはいられなかった。中瀬はまんざらでもないという顔で微笑んだ。それほど鮮やかな勝ちっぷりであった。
最初から五藤が飛ばした。若さあふれるストロークで圧倒、中瀬にしこる隙を与えない。ダンゴで第1セットを奪うかという勢いであったが、中瀬が粘って3ゲームを取った。実はこの3ゲームがこのあとの展開を左右する伏線となった。相手が勢いに乗っていると見るや、中瀬はいつもはほとんど見せないネットプレーで五藤を揺さぶった。これで五藤の気持ちの中に、中瀬はベースラインで粘るだけではないという、迷いが生じたのかもしれない。それが証拠に、第2セットはにわかにミスが増え、1ゲームも取ることができなかった。
第3セットは五藤も持ち直し、がっぷり四つの接戦となった。第8ゲームで五藤がブレークに成功、5−3のサービスフォーザマッチだ。ここからが圧巻だった。中瀬はこのあとの五藤のサービスゲームをすべてラブゲームでブレークし、サービスゲームはきっちりキープ、絵に描いたような逆転劇を演出して見せた。経験の差と言うのはこういうことを言うのだろうか、いくら途中でリードされても最後に表彰台に上がれば良い、まるでイアン・ソープのラストスパートを見ているようだった。
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女子シングルス決勝
岡本 聖子 6-1, 6-2 北村 由美子
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男子ダブルス決勝
佐藤 博康/坂本 正秀 6-4, 2-6, 6-4 黒田 貴臣/山本 健太郎
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