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2002年2月24日

シンガポール紀行

 今週はトーナメントもないので、ちょっと息抜き。全豪オープンへ行く前に立ち寄ったシンガポールの話でもしよう。滞在したのはたった2日間だったので「紀行」と言うにはおこがましい。

 正午発のシンガポール航空で成田を発った。シンガポール航空の飛行機はエコノミーでも一人一人の座席に液晶テレビが付いている。ニンテンドーのテレビゲームもでき、暇つぶしにはもってこいだ。全豪オープンに備えてハイパーテニスというゲームをやったが、結局1ゲームも取ることができない。ストレスがたまっただけだった。

 約7時間で清潔なチャンギ国際空港に到着、海外とはいっても顔はほとんどアジア系なので、あまり圧迫感も違和感もない。一足先に到着していた私の娘とメル友のミッシェルが空港に迎えに来てくれた。私の娘も典型的なアジア顔なのでシンガポーリアンとまったく見分けがつかない。喜んで良いんだか、悪いんだか。ミシェルは中国系だがシンガポールでは勝手に自分の好きなクリスチャンネームをつけるらしい。ただしクリスチャンネームはつけてもつけなくてもよくて、実際ミッシェルのお姉さんは中国名のままだった。この辺はかなりいいかげんだ。中国名も聞いたがむずかしくて覚えられなかった。
 着いた早々、ミシェルがシンガポーリアンしゃぶしゃぶを食べに来ないかと誘ってくれた。おじさんの家でやると言う。

 

すまん、食い散らかして。これがシンガポール風しゃぶしゃぶ。食材は海老、鶏、ザーサイ(みたいなもの)、おくら、マッシュルーム、豆腐(みたいなもの)、ソーセージ、等々種々雑多。カレー味や唐辛子味の辛目のタレとやけに甘いタレが用意されていた。アルコールはもちろんタイガービール。お酒の飲めない人は紙パックの緑茶、ところがこれには砂糖味がついていて甘い!

 

 宿はミシェルが勧めてくれたチャイナタウンのはずれにある安ホテルにした。なんと部屋には窓がない。おかげでよく眠れた。テレビでは広末のドラマやミュージックステーションをやっていた。日本のアニメはもちろんシンガポールでも定番だった。
 あらかじめどこへ行きたいか聞かれていたので、下町を見てみたいとリクエストを出しておいた。その土地の文化を知るには下町へ行くのが一番だ。1日目はチャイナタウンの辺りを探訪することから始まった。

 

さて、これは何の店でしょう? 見る人が見ればすぐわかるらしい。ゲイバーだ。「おじさん、気をつけてね〜」とミシェルから言われた。

 

地元の人さえ知らない、ましてやガイドブックには絶対載っていない「亀の博物館」。小さな店のような入口で、入っていったら出てこられるのかと、ためらってしまいそうな店構えだ。中は狭いが確かに亀の博物館だった。

 

シンガポールは異文化のごった煮だ。チャイナタウンにあるヒンドゥー教のスリ・マリアマン寺院。見学は無料だが、入口で靴を脱いで裸足にならなければならない。写真撮影は3$(約200円)必要。裸のおにいちゃんは寺男と言い、仏教の僧侶に相当する。

 

さて次はチャイナタウン・コンプレックスと呼ばれる市場。食材はとにかく豊富だ。真ん中のカエルさんはもちろんペットではない。立派な食材だ。味は鶏肉に似ている。

 

おお、なんだ?この怪しげな看板は!ちょっとドキドキしたが、ブライダルショップだった。

 

またまた怪しげなものが。焼き鳥か?団地国家のシンガポールでは洗濯物をこのようにして干すらしい。小さなことでも、ところ変われば随分違う。いやあ、勉強になる。

 

シンガポールにはこのような屋台が並んだフードストリートがいたるところにある。好きなものを買ってきて食べる。あらゆる料理が安く食べられるので、主婦はあまり料理をしないと言う。なぜか朝早くからたくさん人がたむろしている。ミシェルに聞いたらお年寄りは他に行くところがないので、みんなここで時間をつぶしているという。

 

 2日目はゆっくり起きて、ミシェルがバイトをしているブルージンジャーというペラナカン料理のレストランで昼食を取った。ペラナカン料理というのはシンガポールの歴史に由来する中国料理とマレー料理の融合したものだ。ここでミシェルのお姉さんと、現地で金子英樹プロのお世話をしている河野さん夫妻と合流した。現地に住んでいる河野さん夫妻もペラナカン料理は始めてで、とても喜んでもらえた。私にとってはすべてが始めての料理で、なにもかも珍しい。シンガポールでいろいろなものを食べていると、日本で食べるアジアン料理がいかに日本風にアレンジされているのかが理解できる。
 昼食後はMRT(鉄道)でブギスと言うところへ行った。ここはシンガポールで一番の繁華街だそうだ。ミシェルからスリに気をつけるように言われた。

シンガポールは多民族、多宗教だ。左はマーケットの中にあったタイの神様、辻のお地蔵さんというところか。真ん中は観音堂という仏教寺院、見学は自由だが内部は撮影禁止。右は観音堂の隣にあるヒンドゥー教寺院のスリ・クリシュナン寺院

 

今度は何の店だ? アメ横のようなマーケットの中に大人のおもちゃの店があった。ミシェルが猛烈に興味を示した。「おじちゃん、いっしょに入ろ〜」と盛んに誘う。仕方なしにミシェルのお姉さんと私の娘と4人で中を見学した。シンガポールまで来て何してんや!

 

これがかの有名なドリアンだ〜。私もちょっと食べてみたがダメだった。あの独特な臭いにはさすがになじめない。街のいたるところで実を割って食べさせている。私の鼻はドリアン探知機と化してしまった。

 

ブギスからちょっと歩いてアラブストリートへ。このあたりへ来るとがらりと雰囲気が変わる。歩いている人たちの衣装もアラブ風だ。真ん中はサルタン・モスク。ミニスカートや肌の露出の多い女性は見学できない。

 

 他にもセントーサ島やナイトサファリにも行ったが、定番の観光地なので割愛した。ガイドブックに詳しく載っていると思う。シンガポールに行く前は道路にゴミが落ちていないとかタバコのポイ捨ては罰金を取られるとか聞いていたが、裏通りへ行けば適度にゴミや吸殻が落ちていて、ちょっと安心した。治安は日本よりも良いくらいで、週末は親子連れが夜遅くまで繁華街で遊んでいる。
 気がついたらマーライオンを見そびれていた。いくらシンガポールが狭いといえど、さすがに2日間は短すぎた。

 


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