2002年4月14日
ジャパンオープンジュニア 決勝
朝から良く晴れた。昨日よりさらに気温は上がって絶好のテニス観戦日和になった。午前中はセンターコートで松岡修造氏を中心に雉子牟田直子ちゃんや石田恵子選手が参加して、キッズテニスやエキシビジョンマッチで大会を盛り上げた。
私のレポートを見ると女子の大会のように思われるかもしれないが、決してそういうわけではない。男女同時に試合が進行しているので、なかなか男子の試合まで手が回らない。かっこいい男の子のレポートを期待している方もいらっしゃると思うが、今回はやむを得ず女子中心になってしまった。<言い訳は終わった?
Boys Singles Final
3-KONING, Michel (NED) d. 2-KWON, Chris (USA) 6-7(9), 7-6(5), 6-2Boys Doubles Final
2-FEENEY / GUCCIONE (AUS/AUS) d. 1-KONING / VAN DER VALK (NED/NED) 7-6(5), 6-2Girls Singles Final
2-HSIEH, Su-Wei (TPE) d. 3-SHARAPOVA, Maria (RUS) 7-6(4), 6-0Girls Doubles Final
1-CHAN / HSIEH (TPE/TPE) d. FUDA / WANG (JPN/TPE) 6-3, 6-1
正午から待望の女子シングルス決勝が始まった。何もかもが対照的な2人だ。下積みからたたき上げてきた台湾のスーウェイ、ポストクルニコワと期待されIMGの全面的なバックアップを受けるシャラポワ、入場してきた時から2人のライバル意識がぴりぴりと伝わってくる。より勝ちたいと願っているのは今まで分が悪いシャラポワの方だろう。しかし勝ちたいと思う気持ちが大きければ勝てるほどテニスは単純ではない。
序盤はシャラポワの強打がスーウェイを圧倒した。シャラポワはほとんど小細工などしない。清楚な顔つきに似あわず、凄まじい咆哮とともにのけぞるようにハードヒットする。第1セット、シャラポワは5−3でセットポイントを迎える。確か4回くらいあったと思うが、これを逃してしまった。これを機に流れは徐々にスーウェイの方に傾いていった。タイブレークにはなったが、シャラポワがなんとか持ち込んだという印象だ。
第2セットに入るとスーウェイの勢いはさらに加速していった。脇を締めてコンパクトに振り抜くストロークはベースライン深くコントロールされ、思った以上にスピードがある。左右に振り回したあとは絶妙のドロップショット、シャラポワは呆然とボールを見送る場面が多くなっていった。結局このセットをスーウェイは1ゲームも与えることなくストレートで片を付けた。この試合はスーウェイの強さが際立った。第2セットのスコアを見るとシャラポワがあきらめてしまったように見えるが、決してそうではない。むしろシャラポワの闘志は最後まで衰えていなかった。プレイ自体も悪くはなく、持てる力は出し切ったように思う。ただスーウェイの力が数段上回っていた。
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大会最後の試合は唯一残った日本選手、不田涼子のダブルス決勝だ。残り3人は全て台湾選手となった。ダブルスでもスーウェイが非凡な才能を見せつけた。好きな選手はヒンギスというだけあって、ネット際のショットも多彩だ。ドロップショット、アングルショット、ロブ、スーウェイにボールが渡ると、知らないうちに不利な状況に追い込まれてしまう。
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今回はスーウェイの強さを認識した大会となった。4月8日付のWTAランキングでは152位であるが、たった9試合で達成していることを考えると、実力はすでに100位以内にあると考えて間違いない。さらに驚くのは体格的には日本選手と変わらないということだ。背は決して高くなく、むしろ低い上にやせっぽちだ。どうしてあんな力強いストロークが打てるのかと不思議に思ってしまう。小さなからだに適応したテニスをしているということの証拠だろう。
種は道を見出す。先に進化しつつあるのは台湾勢かもしれない。
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