埼玉オープン春季クラシック

2001/06/16 第6日

 

荒川望ちゃん

埼玉栄高校2年生の荒川望ちゃん
原石のうちに見ておこう!
 

来ならば今日が決勝の日だ。しかしこの時期は梅雨の真っ最中、ドロー64のトーナメントを6日間で消化するにはあまりにリスクが大きい。今年は途中2日間まるまる雨で中止になったため、予備日の日曜日までずれ込むことが確定した。選手にとっては大変だが、観客にとっては男女の準々決勝と準決勝を一度に観られるという幸運に恵まれた。しかも埼玉栄高校2年生の荒川望がベスト8に残っていた。埼玉では敵なし、以前から一度見たかったジュニアだ。

 

女子シングルス準々決勝

荒川 望(埼玉栄高校) 6-2, 6-3 平 知子(ワコール)

SET
GAME
                   
荒川         

 荒川望の評判は時々、ホームページなどで目にしていた。早くからJOPの大会に挑戦し、次第に上位に食い込むようになっていた。いったいどんな選手か楽しみだった。

 プレースタイルはフォア、バックとも両手打ちの典型的なストローカーだ。ストロークはまだ荒削りだが、かなり威力がある。体格も良いので、これからもっと筋力がついてテクニックに磨きがかかれば、強くなるだろう。肉体的な素質は十分だ。
 精神的にはこれからだ。今回の試合中も懸命に自分の気持ちをコントロールしようとしている姿が初々しかった。より強くなるためには日本人があまり持ち合わせていないしたたかさを身につけなければならない。

 一方の平のプレイにも注目していた。ダブルスの実績は十分であるが、シングルスはどうなのか。ところが今日は平の日ではなかった。試合後、やりたいことの半分もできなかったと肩を落としていた。

平 知子 荒川 望

荒川 望 荒川 望

平 知子 荒川 望

平 知子

 

男子シングルス準決勝

畠中 将人(法政大) 6-3, 5-1 ret 佐藤 博康(FILA)

SET
GAME
畠中        
佐藤                   

 突然の佐藤のリタイヤだった。この試合、ずっとカメラのファインダーをのぞいていたため、佐藤の変調に気がつかなかった。あとで分かったことだが途中で、お腹の調子が悪くなったらしい。私も昔からお腹の調子が良い方ではなかったので、失敗談はいっぱいある。いずれご披露しよう。<聞きとうないわ!
 とにかく佐藤の調子以前に、畠中の調子がすこぶる良かった。佐藤のネットプレーに対し、ボレーのコースを良く読んで走りまくり、ミラクルパスを連発した。

佐藤 博康

畠中 将人