デ杯 アジア/オセアニアゾーン グループT 2回戦

日本 vs インド

2001/04/08 第3日

 

クリシュナン監督を抱え上げるパエス
重くてこれ以上持ち上がらない
 

勝2敗の日本、もうあとがない。いよいよ鈴木貴男とレアンダー・パエスのエース対決だ。4月2日付ランキングは鈴木が155位、パエスが274位、男子の場合、この差は誤差のようなものだ。パエスのシングルスを見るのもはじめてだった。

 

第4戦 シングルス

レアンダー・パエス  6-7(4), 6-1, 6-7(5), 6-4, 6-4  鈴木 貴男

SET
GAME 10111213 10111213
パエス            (4)              (5)
鈴木                                

SET
GAME 10 10
パエス               
鈴木                     

 鈴木はいきなりパエスのサービスを40−0からブレークし幸先のいいスタートを切った。第1セットはタイブレークに入り鈴木が先取、接戦の様相を呈してきた。
 第2セットはにわかに鈴木の様子がおかしくなった。集中できていない。それに右手を気にしている。どうしたのだろう。

 第3セットに入ると鈴木は再び集中を取り戻した。心配した右手もたいしたことはなさそうだ。逆に終盤素晴らしい集中力を見せた。第9ゲームと第12ゲームでセットポイントを握られるが、これをことごとくはね返した。
 タイブレークに入った時、突然鈴木の足元に金色のボールが飛び込んできた。石井弘樹が振っていた日の丸の旗の先についていた金色のボールが外れて、転がっていってしまったのだ。これが幸運を呼んだか、再び鈴木はタイブレークを制した。パエスも負けじと第4セットを奪い返し、勝敗は最終セットに持ち込まれた。

 最終セット第4ゲームで鈴木はパエスの一瞬の隙をついて先にブレークに成功する。ところが次のゲームがいけなかった。サービスゲームであるにもかかわらず守りに入ってしまった。すぐにブレークバックされ、嫌な雰囲気だ。そして決定的な第9ゲームがやってきた。鈴木は40−0とリードしながら、逆転で落としてしまう。ネットに詰めてきた鈴木のわきを、パエスのパスが面白いように抜けていった。最後はこの試合を象徴するように鈴木のロブがサイドを割って、4時間を越える熱闘に終止符を打った。

 試合は昨日のダブルスと同じような展開になった。昨日は惜しかったと書いたが、今日はあえて書かない。なぜならこの試合は鈴木にとって、日本のエースとして勝たなければならない試合だったからだ。惜しいという言葉がいかに虚しいか、痛感しているのは鈴木本人だろう。