ルネッサンス 石和オープン

2001/04/01 第6日(決勝)

 

抗議するウエベル
怒る時はこのくらいの形相で怒らな
 

日は思いがけないなごり雪、今日は一転雲ひとつない快晴となった。甲府盆地をぐるりと囲む山並みは皆白く輝いていた。さあ決勝はアウトドアで!と思ったのは私だけではなく関係者も同じだった。ところが夜中に気温が下がり過ぎ、クレーコートには霜が降りてしまった。結局、今日も無理と判断され、昨日と同じ石井さんちのインドアコートを借りるはめになった。来年からは「石和クレー&インドアテニストーナメント」に改称すると言う噂もある。ただしこの噂は4月1日に出たものだ。

 

シングルス決勝

ラース・ウエベル(ドイツ) 4-6, 6-4, 7-5 寺地 貴弘

SET
GAME 10 10 101112
寺地                              
ウエベル                           

 ランキングから言えば寺地がかなり格上、2週連続優勝はかなり濃厚かと思われた。しかし、男子の試合は何が起こるか分からない。

 第1セット第2ゲーム、さっそく寺地がブレーク。しかし第5ゲームでウエベルがブレークバック。第10ゲームで長いデュースの末、寺地がブレークして第1セットを先取。怪しいジャッジもありウエベルは苛立ちを隠せない。反対に、ここぞという時の寺地の集中力が素晴らしい。
 第2セットに入ってもサービスキープが続く緊迫した展開だ。ストローク戦では分が悪いと見たウエベルは果敢にネットへ詰め、第2セットを奪い返す。

 勝負は第3セットに持ち込まれた。先にブレークに成功したのはウエベルだった。どんどんネットに詰めて寺地にプレッシャーをかける。しかし寺地は相変わらずふてぶてしい態度で表情を変えない。ウエベルがリードしているものの、次第に息が上がってきているように見えた。第7ゲーム、寺地のあまりのしつこさに“I can not believe !”。
 第8ゲーム、ついに寺地にチャンスが訪れた。ウエベルのサービスをブレーク、4−4に追いついた。寺地は計算どおり、ウエベルは青息吐息だ。私は追いついたところで勝負ありと思っていた。ところがウエベルは決してあきらめなかった。第11ゲーム、ラッキーショットにも助けられてブレーク、最後は一気に集中力を高めて寺地を振り切った。

 どちらが勝ってもおかしくなかった。ブレークが少なく、全体的に締まりのある試合だった。負けはしたが寺地にとっては納得のいく試合であった。表彰式のスピーチでも同様のことを言っていたが、負け惜しみではないだろう。

ラース・ウエベル

寺地 貴弘

 

ダブルス決勝

アレクサンダー・ペイヤ/ラース・ウエベル 6-4, 6-4 加藤 純/近藤 大生

 ペイヤ/ウエベル組が余裕の勝利。これで3週連続優勝となった。加藤純はダブルスもなかなかいい。大会期間中に近藤大生は地元企業のアイシン精機と契約することを発表した。