デ杯 アジア/オセアニアゾーン グループT 1回戦

日本 vs タイ

2001/02/18 第3日

 

現役は橘清孝さんと山本育史さん

歴代デ杯出場選手。右へ行くほど新米。
現役は2人、わかるかな?
 

本の2勝1敗で迎えた第4戦、ついに両国のエース対決を迎えた。絶対に負けられないタイ、ここで決めておきたい日本、両国の思惑がぶつかった。最終日の日曜日、有明コロシアムの下半分の観客席がほぼ埋まった。

 

第4試合

鈴木 貴男 7-6(5), 7-6(6), 6-1 パラドン・スリチャパン

SET
GAME 10111213 10111213
鈴木                        
スリチャパン            (5)            (6)          

 この2人の戦いはただ単にデ杯の勝敗を決めるということだけにとどまらない。アジアのテニス界を牽引しているのは誰かを証明する戦いでもある。スリチャパンは昨年のATPのニューボールズ・キャンペーンの一員に選ばれた。韓国の李亨澤はUSオープンで4回戦進出、サンプラスとの死闘の記憶が新しい。鈴木は怪我をしている間にこの2人に水をあけられた。この3人の実力差はわずか、万全の体勢で戦えば互角以上の戦いができるはずだ。この一戦がどれほど重要な意味を持っているか、鈴木自身、十二分に理解しているだろう。

 鈴木のサービスで始まった。ラブゲームで簡単にキープ。スリチャパンも自分のサービスゲームを難なくキープ、2人のプレーは自信に満ちており、接戦の予感を漂わせた。第6ゲーム、鈴木はネットでプレッシャーをかけ初ブレーク。スリチャパン、少しもあわてず、次のゲームをブレークバック、いざと言うときの集中力はさすがだ。第10ゲームでも6つのブレークポイントを凌いだ。タイブレークは鈴木が獲ったが、勝負はまだまったくの五分だ。

 第1セットと同じく第2セットも1ブレークずつの緊迫した戦いが続く。第9ゲームではスリチャパンが鈴木のロブを追いかけて股抜きショット、見事ポイントを奪い場内を唖然とさせた。第2セットもタイブレークに突入、鈴木は攻撃の姿勢を緩めず接戦でセットを連取した。

 スリチャパンは接戦で2セットとも失ったことで、かなり気力を消耗したようだ。威厳のある表情は消え、あせりの色が見え始めた。鈴木は観客の応援にも後押しされ、攻撃の手を緩めなかった。第3セット、もはやスリチャパンに反撃の力はなく、なす術もなく崩れていった。鈴木がアジアの盟主として、新たなる名乗りを上げた瞬間だった。

タカオ

スリチャパン

みんな大喜び