女子シングルス準決勝 石田 恵子(3) 6-3, 6-1 永野 千絵(16)
スタンドで待っていると選手2人が入ってきた。2人は今大会のダブルスペアでもある。ひとしきりおしゃべりした後、審判も来ないうちから練習が始まった。あっ、そうか、セルフジャッジなのだ。観客は20人足らず、自分でスコアを数えておかないとわからなくなってしまう。
快晴であるが風が強く冷たい。永野が石田のストロークに押されている。風上に回ってもアドバンテージが生かせない。第1セットは石田が獲る。
第2セット第1ゲーム、コートのうしろに隣接している壁打ちコーナーで、突然初級者と思われるおにいちゃんが壁打ちを始めた。隣でどんな大会が行われているか、まったく意に介していない。石田が壁打ちを止めるよう大会本部まで頼みに行った。このクラスの大会、思わぬことが起こる。
第2セット、永野のミスがさらに多くなる。石田は粘り強くストロークを続ける。幸運にも助けられた。当たり損ないのショットがことごとく良いほうに転ぶ。石田5−1で迎えたサービス・フォー・ザ・セット、このまま押し切るかと思われたところで、突然の異変が。石田が利き腕ではない方の右手1本で打ち始めた。左手を痛めたようだ。必死にこらえているが、左腕が言うことを利かない。たまらずアンダーサーブ。それでも永野のミスに助けられ、なんとか逃げ切った。