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第74回 関東オープン テニス選手権大会
決勝 (2000/06/04)
強いぞ、亜細亜大! ダブルス優勝の三好くん(左)と宮崎くん(右) ダブルス準優勝の田口景子ちゃん
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第1試合の女子シングルス決勝は、なんと朝9時開始だ。波形純理のインターハイ予選を考慮したのかも知れない。13時試合開始という話だった。波形は試合後、あわてて次の会場へ向かった。
朝から抜けるような夏空が広がり、絶好の観戦日和になった。空いた中央高速を快適にドライブ、あっという間に会場に着いた。
女子シングルス決勝 波形 純理 6-3, 2-6, 6-4 郡司 亜希子
実業団のエース対高校生の対決となった。波形純理は朝日生命ジュニア所属、堀越高校3年生である。しかも高校内ではナンバー3だ。堀越高校の選手層の厚さには驚かされる。
第1セット郡司は波形の早い攻めに戸惑い、ミスを連発、セットを落とす。第2セットに入っても波形の勢いは止まらず、いきなり第1ゲームをブレークする。第2ゲーム、波形のサービスゲームも40−15、簡単にキープすると思いきや、つまらぬミスからブレークされてしまう。取れる時に取る。これが勝負の鉄則だ。経験の浅い若い選手は逆転されるともろい。案の定、ベテランの郡司はこれを見逃さない。ここぞとばかり自分に流れを引き寄せる。
セットオールとなった第3セットに入っても郡司の勢いは止まらない。波形はダブルフォルトとミスを繰り返し、立て続けに2ゲームを失う。これじゃあ、勝てない。完全に流れは郡司のものだ。しかし、勝負は分からないものだ。波形は第3ゲーム0−30からブレークバックに成功すると、にわかにショットが蘇る。4ゲーム連取だ。しかし郡司も粘り次の2ゲームを取り返し、4−4のタイに持ち込む。
勝負はまったく分からなくなった。ここからまた波形の振り抜きが良くなり、最後の2ゲームをもぎ取った。ゲームの展開から行けば、経験で上回る郡司が逆転して終わりと言うパターンだった。波形は良く盛り返したものだ。
男子シングルス決勝 高田 充 6-4, 7-6(0) 山本 育史
朝日生命所属のベテラン同士の対戦、お互い勝手知ったる相手だ。戦前の予想はもちろん山本有利、昨年のディフェンディング・チャンピオンでもある。
第1セットは4−4までサービスキープが続く。山本は高田のバックにボールを集めミスを誘おうとする。高田のバックは半分以上スライス、バック深く攻めている限り攻撃されることはない。高田は山本のストロークが短くなるまで粘り強く待ち、浅くなるとスライスでアプローチしネットへ詰める。山本はそれを待ち構えてパスで抜こうとする。このせめぎ合いの中、高田が第9ゲームをブレークに成功、第1セットを奪取する。
第2セットは引き続き高田のペース、丁寧にボールつないでいく。山本は慣れないノーアドバンテージ・ルールに集中を保てないようだ。5−2で迎えた高田のサービス・フォー・ザ・マッチ、勝利を意識したのかラブゲームでブレークされてしまう。次のゲーム、高田は始めてマッチポイントを迎える。実際にはデュースであるが、ノーアドなのでマッチポイントと同じだ。観ているほうはなんとも奇妙な感じだ。しかしこのポイントは山本がかろうじて取る。高田の5−4だ。
再びサービス・フォー・ザ・マッチを迎える。カウントは40−15、今度はマッチポイント3つと同等だ。しかし、なんとこのポイントも取れない。観客からは思わずため息が漏れる。とうとうタイブレークだ。しかし高田はタイブレークに入っても集中を切らすことはなかった。山本に1ポイントも与えることなく振り切った。
高田の勝ちたいと思う気持ちがわずかに上回ったように思う。山本に勝ったのは始めて、それだけ集中も緊張もしていたのかも知れない。試合直後、頭からバスタオルをかぶったまま、しばらくベンチから動かなかった。野の花を握りしめた娘さんの「お父さん、おめでとう!」という呼びかけに、やっと笑顔が戻った。
男子ダブルス決勝 三好 勲/宮崎 靖雄 6-3, 7-6(3) 小林 信悟/神原 一光
女子ダブルス決勝 鳥羽 英子/小森 ひろ子 4-6, 6-1, 6-4 郡司 亜希子/田口 景子
男子ダブルス決勝はシングルス決勝とちょうど重なってしまったため観られなかった。三好/宮崎は亜細亜大、小林/神原は早稲田大のペアだ。
女子ダブルス決勝は昼食のあと、しかも日が陰り、ほど良い気温になったため、眠気と戦いながらの観戦となった。意識不明寸前だったのでまったくコメントできない。優勝ペアの写真だけで、スマン!
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