デビスカップ アジア/オセアニア
グループT プレーオフ
レバノン戦

(2000/04/07,09)

ハマデー&剛一くん

これでも仲良くお話しているところです。
目つき怖いぞ、ハマデー

本は韓国戦に負けてしまったため、グループTプレーオフに臨むことになった。絶対に負けられない相手であるとともにランキングで比較しても、てこずるような相手ではない。勝利を義務付けられた日本がどういう戦いをするか、いやどういう勝ち方をするかということに焦点は絞られた。

 場所は横浜国際プール、鹿嶋の韓国戦で話題となった因縁のコートサーフェスである。しかし今回はサーフェスについて話題すら上らない。誰もがレバノンくみし易し、負けるわけがないと考えているのは明らかだ。私もそのひとりだ。初日の第2試合と、3日目の第4試合、第5試合を観戦した。


第2試合  本村 剛一 6-3, 6-3, 6-1 アリ・ハマデー

 会場に着いた時、すでに石井弥起の第1試合は終わり、第2試合が始まろうとしていた。結果はわからなかったが、石井があっさりと勝負を決めたであろうことは会場の雰囲気で容易に想像ができた。観客はみな余裕の表情で本村の試合を迎えようとしていた。

 本村の試合も安心して見ていられる展開となった。第1セットは1ブレーク、第2セットと第3セットは2ブレーク、サービスゲームを一つも落とすことなく圧勝した。ハマデーはサービスは速いがストロークのミスも早く、本村の敵ではなかった。2試合を危なげなく獲り、早くも日本は王手をかけた。

剛一くん&ハマデー

がら〜ん

ちょっと会場が広すぎるんとちゃうか〜


 初日の圧勝で2日目第3試合のダブルスを観に行くのを止めた。一方的になる試合をわざわざ2500円も払って観るのはもったいないと思ったからだ。ところがどっこい、なんとダブルスで星を落としてしまった。これはまったくの予想外である。そういえば韓国戦の時も同じことを考えていた。学習が足らないのか。


第4試合  本村 剛一 6-1, 5-7, 6-4, 6-4 ヒチャム・ザーティニ

 日本の勝利がかかった試合、本村はプレッシャーをものともせず第1セットをわずか16分でものにする。サービス、リターンとも好調でザーティニに付け入る隙を与えない。第3ゲームなどはサービスエース3本で仕留めた。誰もがこのままストレートで押し切ると予想し期待した。

 ところが第2セットに入ると、にわかに本村の調子がおかしくなる。第2ゲームでダブルフォルト2つに自滅的なドロップボレー2つを切り返され、ブレークされる。第4ゲームでも再びダブルフォルトを2本を犯し、なんでもないストロークを何度となくネットに引っ掛ける。「何、やってんだよ〜!」自らを叱咤するも、またしてもブレークを許す。第10ゲームはうって変わってサービスエース4本でキープする。なんともちぐはぐだ。ザーティニは何もしていない。本村の一人相撲だ。いやな展開で第2セットを失う。

 第3セットはお互いサービスキープが続き、第9ゲームを本村がブレークする。セットは獲ったものの、本村のもたつきぶりは相変わらずだ。第4セットに入っても、この流れは変わらない。目のさめるようなショットの次には凡ミス、第8ゲームで最初のマッチポイントを迎えるが獲れない。本村5−3で迎えたザーティニのサービスゲーム、0−40で再びマッチポイントを握る。カメラマンは勝利の瞬間を撮ろうと前列に詰め寄り、観客は歓声を上げる準備をする。ところがまたしても獲り切ることができない。なんともいえないため息が会場を満たした。

 なんとか次のゲームで勝負を決めたが、本村はガッツポーズをすることもなく、ザーティニに握手を求めた。表情にはほっとした様子がありありとしていた。観客も控えめな拍手で祝福した。

ぽりぽり
やっと、勝ったぜい


第5試合  石井 弥起 6-2, 6-4 アリ・ハマデー (3セットマッチに短縮)

 第5試合は消化試合となり3セットマッチに短縮された。プレッシャーにも解放された石井は楽しんでいるかのようにのびのびとゲームを進めた。サービスゲームの安定感が抜群だ。1ゲームもブレークされることなく、日本ナンバー2の実力を観衆にアピールした。


桜田倶楽部のジュニアが大勢応援に来ていた。声援にこたえる、左から鈴木貴男、古川隼人、寺地貴弘、岩渕聡...ん?どこへ電話してんの、ブチくん!


 結果的には日本の4勝1敗で、グループT残留が決定した。トーマス嶋田/岩渕聡のダブルスがあっさり負けてしまったのが少々気にくわないが、勝ったのでとりあえず良しとしよう。同じ時期に行われたワールドグループではサンプラスやカフェルニコフまでが星を落としている。デ杯は何が起こるか分からないと言われるのは、こういうことを言うのだろうか。