女子シングルス決勝 梅原 幸恵 6-3, 7-6(6) 堀田 朋愛
梅原のテニスになぜこんなに惹かれるのだろう。あふれるような才能があるわけでもなく、とりわけ素晴らしいセンスがあるわけでもない。一言で言えば、見ていて元気が出るのだ。おそらく体格はテニス界の中にあっても最も小さい部類に入るだろう。武器は何か?それは人一倍の負けん気とボールのように弾むフットワークだ。からだが小さい上に左右両手打ち、負けん気とフットワークは梅原の生命線となる。そのどちらか一つでも欠けた時、それは梅原が負ける時なのだ。
出足は梅原、堀田ともしっくりこない。第1セット、サービスキープできたのは梅原が2ゲーム、堀田が1ゲームのみ。2人とも恐る恐るストロークしている感じで、ラリーが続かず、すぐミスをする。堀田の方がよりひどかった。どうも当たりが悪く、再三ネットに引っ掛けてしまう。おまけに、最後のサービスゲームはダブルフォルトでセットを献上してしまう。
第2セット、いきなり梅原はブレークされるが3ゲーム連取して3−1とする。ところがここから梅原のストロークが乱れてくる。次第にプレッシャーがかかってきているのだろうか、ストロークが振り抜けていない。その分、ボールに回転がかからずエンドラインを割ってしまうか、入れにいったボールは短くなってしまう。堀田は甘くなった梅原のボールを次々にストロークエースの餌食にしていく。4ゲーム連取して、5−3と逆転に成功。
フルセットになることをだれもが予感したかもしれない。そんな流れだった。次の第9ゲームも梅原は苦しんだ。ファーストサービスが入らない。長いデュースが続き、かろうじてキープした。ここで気になったのは堀田の様子だ。絶対セットを獲ってやろうという気迫がなぜか感じられない。何かに怯えているようだ。結局サービス・フォー・ザ・セットになったものの、ダブルフォルトでゲームを落としてしまう。
タイブレークに入り、堀田は3−6まで梅原を追い詰める。しかし、ここでも堀田は取り切れない。なんとここから梅原は5ポイント連取し一気に2連覇を決めた。見事な逆転勝ちだった。