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男子シングルス決勝 本村 剛一(北日本物産) 5-7, 7-6(4), 6-2 權 伍喜(近畿大学)
第1セット3−3からブレーク合戦となった。第12ゲームで權がキープしセットを先取した。このセット、權は本村のバックに徹底的にボールを集め、得意のフォアハンドを封じる作戦に出た。これが見事に成功した。スライスをおりまぜた權のストロークは深く、バックに気を取られているといきなりフォアに飛んできた。本村は十分な態勢でフォアハンドを打つことができず、攻めることができない。苦し紛れにネットに詰めると、容赦ないパスが右へ左へ抜けていった。ストロークの主導権は權が握っていた。 第2セットは本村が奮起、一気に5−1とリードする。權ははじめからストレートで勝てる相手ではないと思っていたに違いない。このセットは早く終わらせて、第3セットに勝負をかけるつもりだったろう。それが証拠に第7ゲームではほとんどやることのないサービス&ボレーを試している。ところが本村のミスもあって、このゲームを思いがけずキープしてしまう。ここからだれもが予想もしない展開になってしまう。
この時点で勝負はあった。第3セットは本村が勢いをそのまま持続し、權に2ゲームを与えただけで2連覇を飾った。勝負に「たら」を言っても仕方ないが、第2セットを本村がすんなり獲っていたら、第3セットは全く別の展開になっていただろうと思わずにはいられない。何が幸いするかわからないものだ。
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