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第75回 全日本テニス選手権大会

2000/11/12 第7日

今年もミルク代、ゲット〜

いや〜、あぶなかった。
ファンをひやりとさせた本村剛一。

子シングルス決勝は昨年の全日本チャンピオン本村剛一と今年の大学生チャンピオン近畿大学の權伍喜の対戦となった。前日の調子を見る限り、本村の出来はそれほど良くなかった。一方、權は岩渕聡に快勝した。私はひょっとして權が勝つのではないかとさえ思っていた。途中までは私の予想通りの展開であったが..


男子シングルス決勝

本村 剛一(北日本物産) 5-7, 7-6(4), 6-2 權 伍喜(近畿大学)

SET
GAME 101112 10111213
本村剛一                          
權伍喜                    (4)          

 第1セット3−3からブレーク合戦となった。第12ゲームで權がキープしセットを先取した。このセット、權は本村のバックに徹底的にボールを集め、得意のフォアハンドを封じる作戦に出た。これが見事に成功した。スライスをおりまぜた權のストロークは深く、バックに気を取られているといきなりフォアに飛んできた。本村は十分な態勢でフォアハンドを打つことができず、攻めることができない。苦し紛れにネットに詰めると、容赦ないパスが右へ左へ抜けていった。ストロークの主導権は權が握っていた。

 第2セットは本村が奮起、一気に5−1とリードする。權ははじめからストレートで勝てる相手ではないと思っていたに違いない。このセットは早く終わらせて、第3セットに勝負をかけるつもりだったろう。それが証拠に第7ゲームではほとんどやることのないサービス&ボレーを試している。ところが本村のミスもあって、このゲームを思いがけずキープしてしまう。ここからだれもが予想もしない展開になってしまう。
 特に權が何をしたというわけではないのだが、本村が勝手にもたつき、なんと連続5ゲームを落としてしまった。あわててしまったのは權だ。思いもかけず6−5、あっという間にサービス・フォー・ザ・マッチになってしまった。色気が出ないはずはない。ギヤをダウンしていたものをいきなりアップした。ところが好事魔多し、これが仇となろうとは權も気がつかなかっただろう。
 本村にはもうあとがない、必死でボールを拾うだけだ。なんとか6−6にしてタイブレークに持ち込んだ。無心にボールを追っているうち足も動きだし、ストロークの威力も増してきた。タイブレークをもぎ取った頃にはすっかり息を吹き返し、主導権は本村が握るようになっていた。反対に權はこの2ゲームで温存していた体力と気力を吐き出してしまった。

 この時点で勝負はあった。第3セットは本村が勢いをそのまま持続し、權に2ゲームを与えただけで2連覇を飾った。勝負に「たら」を言っても仕方ないが、第2セットを本村がすんなり獲っていたら、第3セットは全く別の展開になっていただろうと思わずにはいられない。何が幸いするかわからないものだ。

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