2001年 5月 19日  全国選抜ジュニアテニス選手権大会

 この大会ははじめての観戦だ。高校生以下のジュニアと言うのがどんなものなのか、一度見てみたかった。14歳以下と12歳以下のグレードに別れているということ以外、ほとんど予備知識はない。道路が混んでいたため会場に着くのが遅くなってしまった。14歳以下の男子準決勝はほとんど終わりかけ、女子の準決勝が始まろうとしていた。並行してコンソレも行なわれていて、まだあちこちで熱戦が繰り広げられていた。コートサイドではおとうさん、おかあさん達が心配そうに見つめている。

 結局、14歳以下の女子準決勝を中心に見ることになった。田中真梨高雄恵利加福井恵実久見香奈恵の試合が同時に進行した。とにかくみんなはじめて見る選手だ。この年代の選手はからだの成長に個人差が大きく、片やまだ子供体形、片やすでに高校生級という、ちぐはぐさだ。同じステージで戦うことが少々酷な気もするが、いたしかたがない。

 はっきり言って私には、このクラスの選手を見て将来強い選手になるかどうか判断できる目は持っていない。いや、日本のテニス関係者の中にもいるだろうか。ヒンギスがシニアのトーナメントに上がって来た当時、何人かの日本選手が対戦し、そして勝った。テニス関係者もマスコミも対戦した選手自身も、噂ほどじゃないと感じていた。私もヒンギスの強さがよく分からなかった。しかし、結果的にヒンギスはナンバー1になった。
 からだが小さい、パワーがない、運動能力が低い、そんなことを言う前に、もっと重要なのは選手自身が強くなる意志を持っているかどうか、それが最高の資質ではないだろうか。カメラマンのMさんとそんな雑談をしながら観ていた。

田中真梨ちゃん

いや〜、まるで小枝ちゃんだ。まだ細っこくって子供っぽいが、フォア、バック両手打ちから繰り出される高い打点のストロークは中村藍子を彷彿とさせる。

高雄恵利加ちゃん

恵利加ちゃんも背が低くて子供っぽいが、最後まであきらめない姿勢が素晴らしい。一発で決められるストロークを持っている。

福井恵実ちゃん

久見香奈恵ちゃんの強烈なストロークを粘り強く返し、チャンスを待った。最終セットも4−5からしぶとくタイブレークに持ち込み、決勝進出を決めた。

久見香奈恵ちゃん

ストローク力はダントツ、すでに高校生級だ。1球ごとに「よし、来い!」と気合を入れる。僅差で負けたあと泣きじゃくっていた。負けることも大切な学習だ。がんばれ!