2002年12月1日
横浜ワールドテニス ガオラカップ 最終日
シングルス決勝は14時からだ。このくらいの時間に始めてもらえると、ゆっくり出かけられてうれしい。ところがゆっくりしすぎた。おまけに雨であざみ野からタクシーに乗ったが、渋滞で一向に進まない。しびれを切らした運転手は裏道を駆け抜け、やっとの思いで横浜国際プールに着いた。エントランスに入ったとたん、スコアボードを見なくてもヴァンロッタムが勝っていることがすぐに分かった。負けていたらとっくに咆えているはずだ。
第1セットはリーの調子が出ないまま、ヴァンロッタムが先取した。第2セットはリーも奮起、サービスキープが続いた後のタイブレークで引き離し、セットタイに持ち込んだ。ファイナルセットはリーが先にブレークしたところで俄然面白くなった。ヴァンロッタムが本領を発揮しだしたのだ。ヴァンロッタムの咆えているところを撮ることも今日の私の目標の一つだ。ボールを叩きつけようとしてボールガールをびびらすは、エントランスで騒いでいる子供の声に腹を立て、観客席に向かって「だれか黙らせてくれ!」と叫ぶは、やりたい放題である。しかしワーニングは取られてもポイントを取られるところまではやらない。確信犯だ。ここでGAORAの鍋島さんが「これはいつもの彼のプレースタイルですので、ご安心してください。」と絶妙のアナウンスが入る。
会場が和んだところでヴァンロッタムが素晴らしい集中力を見せブレークバック、4−4のタイに追いついた。やろうと思えばこれほどの集中力と技術を持っているのだから、もっと冷静に戦えば上のステージに行けると思うのだが、逆に言えばそれができないからチャレンジャーレベルに甘んじているとも言える。そのわずかな差が選手のグレードを分けているのだろう。
ファイナルセットもタイブレークにもつれこんだ。リーが一気に6−1と突き放す。ここからヴァンロッタムがまたもや驚異的な粘りを見せる。5本のマッチポイントをしのいで6−6に追いついてしまった。しかし反撃もここまで、最後はリーが振り切った。ヴァンロッタムはベンチに腰を下ろしても、なにやら一人でわめき散らしている。どこまでも懲りないやつだ。しかし、試合としてはなかなか見ごたえのある決勝だった。
シングルス決勝
リー・ヒュンテク 2-6, 7-6(2), 7-6(6) ジョン・ヴァンロッタム
ダブルス決勝
ルー・イェン・スン/ダナイ・ウドムチョク 7-6(5), 6-3 イヴォ・カーロビッチ/マーク・ニルセン
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