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2002年9月8日

JTA Women's Circuit (Week2) 最終日

 日曜日の首都高は空いていて走りやすい。所々小雨がぱらついたが、わずか1時間少々でグリーンテニスプラザに到着した。今日は埼玉F7の予選初日でもあり、男子選手も大勢集まった。心配された雨にも降られず、午後からは陽まで射してきて暑くなった。女子サーキットはシングルス準決勝と決勝、ダブルス準決勝1試合と決勝が行なわれた。私の注目はワイルドカードで出場し、ベスト4まで勝ち進んできた尾崎真衣加がどんな戦い振りを見せくれるかだった。

 

シングルス準決勝

アドリアナ・ジリ 6-3, 6-3 尾崎 真衣加

 フラットで打ち続けるテニスの限界を見た気がする。尾崎はひたすらフラットなストロークで強打する。日本の高校生相手ではこれで押し切れるかもしれないが、ITFサーキットではそうは問屋が卸さない。早い話が単調なのだ。実際、ジリは尾崎の強打にすぐ慣れてしまった。調子に乗って打ち込んでくるボールには回転をかけてつなぎ、甘くなったところをフラット気味に叩く。もしくはさらに回転をかけ、角度をつけて体勢を崩しにかかる。次第に尾崎の息は乱れ、苦し紛れの強打を繰り返した。一方、ジリは試合が終わっても呼吸が乱れた様子はなく、いたって平然としていた。
 さてこれから尾崎はどういう道を探っていくのだろう。さらに強打を磨く?回転のかかったショットを身につける?ネットプレーを織り交ぜる?道はいくらでもある。どう進化していくか楽しみだ。

 

シングルス準決勝

久松 志保 6-3, 6-1 米村 知子

 

シングルス決勝

久松 志保 2-6, 6-3, 6-3 アドリアナ・ジリ

 決勝は第1戦の茨城と同じ顔合わせになった。茨城では久松がストレートで勝った。しかし7−5,7−5というスコアでかなり競ったようだ。準々決勝、準決勝を見た印象では、この2人が勝ち残るのはかなり妥当だと思う。久松はランキングを少々落としているが、実力から言って1万ドルの大会に出場しているような選手ではない。
 第1セットはジリの勢いがまさったが、次第に久松が自分のペースに引き込んだ。ストロークの安定感では久松の方が1枚も2枚も上だ。準決勝の尾崎には通用したショットも久松には通じない。フルセットになったが、久松の快勝であった。

 

 埼玉F7予選の画像を1枚。人気者の金子英樹が帰ってきた。ワイルドカードをもらって予選からの出場だ。1回戦はこれもワイルドカードのジュニアが相手、とても勝ち負けを論ずるような試合ではなかった。金子コーチによる試合形式のクリニックだ。

 しかしこの予選で気になることがあった。何人も見たわけではないが、せっかく出場した国際大会であるにもかかわらず、ジュニアのなんと覇気のないことか。「金子英樹と対戦してみてどうだった?」と聞いたなら「別に..」という答えが返ってきそうだ。私には全く闘志とか強い相手とやれることの喜びというものが選手から伝わってこなかった。なぜもっと泥まみれにならないのだろう。泥まみれというのは外見的なことだけを言っているのではない。精神的にも、もっともっと泥まみれになる必要があると思う。

 むしろ、思いがけず国際大会に出場できた実業団のサラリーマン選手達の方が新鮮だ。この機会に強い相手とやりたい、せっかくだから外国選手とやって思い切りぶちのめされたい。これがチャレンジャーの真の姿ではないだろうか。そういう選手の試合はたとえ技術的に未熟でも見ている人に何か訴えるものがある。

 


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