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2002年8月16日

全日本ジュニア 最終日

 18歳以下と16歳以下は10時から、14歳以下と12歳以下は10時15分から男女シングルス決勝が一斉にスタートした。もちろんお目当ては不田涼子高岸知代のシングルス決勝だ。不田と高岸は普段は仲の良い練習友達だ。おたがい恨みっこなしで思いっ切り打ち合えば、面白いストローク戦になるだろうと想像していた。

 立ち上がり不田は好調だった。ストロークに延びがあり、コートエンド深く配球される。たちまち高岸のサービスゲームを0−40と追い込む。ここから高岸は挽回、何とかサービスキープする。この何気なく逃したブレークチャンスが、このあと不田を苦しめることになる。ほとんど落としかけたゲームを拾った高岸は、気分を良くしたのか、ストロークの正確さと延びがどんどん良くなっていった。反対に不田はストロークが安定せず、ファーストサーブの入りも悪い、あっという間に6−0でセットを失った。不田の焦りが目に見えるようだ。

 不田は第2セットの第2ゲームでやっと1ゲームキープする。すると今度は今まで完璧に近かった高岸にミスが出始めた。不田もそんなに調子を取り戻したわけではないが、高岸はなかなかゲームが取れない。第2セット、今度は不田が6−1で取った。結局、第3セットの第1ゲームまででおたがい7ゲームずつ連続で取り合いしたことになる。

 今度は高岸が盛り返す番だ。3ゲーム連取で3−1、だが不田もしぶとく追い上げ4−4に。真夏の太陽とハードコートの照り返しが次第に2人のスタミナを奪っていく。サバイバルゲームの様相を呈してきた。ここまで来ると技術うんぬんよりも、お互いの弱気と開き直りの度合いがそのままポイントに現れてくる。

 ついに不田は逆転に成功し5−4、次のゲームで待望のマッチポイント、しかし決められない。結局タイブレークにもつれ込んだ。タイブレークでも取ったり取られたりだったが、やっと不田は7回目のマッチポイントで仕留めることができた。おそらく不田が1回でもマッチポイントを取られていれば、持ちこたえられなかったであろうと思われるほど、僅差の優勝であった。私にはもう、他の試合を見に行く気力は残っていなかった。

 

 


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